わかりやすい文章を書くことの大切さ
従来のようなオフィス勤務とは違ったメリットをもたらすリモートワークは、定着しつつある働き方と言えるでしょう。ただ、メンバーが物理的に同じ場所にいるわけではないため、どうしても会話ではなく文面でのやり取りが増えがちです。それが、思わぬ落とし穴になることもあります。
例えば上司にとっては、毎日部下から送られる大量の文章に目を通さなくてはならなくなります。ここでわかりにくい文章が多いと、上司はどう感じるでしょうか。ただでさえ忙しいためしっかり読むのを止めてしまったり、読むのを後回しにしてしまうかもしれません。努力して書いた企画書や報告書が、上司にそのように扱われるのは誰だってつらいでしょう。読みにくい文章を毎回読むのが苦痛であることは共感はできる部分で、これは両者が不幸になっているケースと言えます。
これを打破するために、わかりやすい文章を書くスキルが重要でしょう。文章力を身につける方法はそれほど難しいものではなく、結論や要点を最初に書くだけで良いのです。日本語の文章は、最後に結論や主張のポイントを書きます。これでは、最後まで目を通さないと結局何を言いたいのかわかりません。時間が限られている人にとっては、煩わしいものと言えるでしょう。そこで順序を逆にする方法が有効で、最初に結論を書いて根拠を付け足していきます。これだけでも読み手の負担は大幅に軽減するので、忙しいからと後回しにされることも起きにくくなるでしょう。